2012年03月07日

映画 『シービスケット』 と 「K」さんと 「競馬」


img_312592_38088956_0[1].jpg製作国 : アメリカ
日本公開 : 2004年1月
監督・製作・脚色 : ゲイリー・ロス
製作 : キャスリーン・ケネディ / フランク・マーシャル
原作 : ローラ・ヒレンブランド
『シービスケット あるアメリカ競走馬の伝説』(ソニーマガジンズ刊)
撮影監督 : ジョン・シュワルツマン
音楽 : ランディ・ニューマン
上映時間 141分


tc3_search_naver_jp[3].jpg  私の趣味・・・・というより楽しみの一つに「競馬」がある。始めてからまだ日が浅く、この道にかけては何十年クラスの輩から見れば赤ん坊のようなものである。まあ負けてもせいぜいパチンコで少しすったなア〜程度でブレーキをかけるようにと心がけている・・・・。土日のささやかな楽しみの一つでもある。
 ところで、競馬に強い関心を初めてもった・・・ というより持たされてしまったきっかけがもう6〜7年程前にビデオで観たこの映画『シービスケット』である。
 伝説の名馬、馬主、調教師、騎手・・・が一丸となり勝負にかけた涙ぐましい努力、それにより生まれた伝説の名馬や名レース・・・1938年、米国の大恐慌時代不況でどん底の社会背景の中にあって国民に夢や希望を与え続けた1頭の馬、ヒーロー「シービスケット」、そして競馬の醍醐味・・・等々 全く競馬に関心の無い方でもこの映画を見れば少しは競馬に目を向けたくなる気持ちにさせられるかもしれない。
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 しかし、私自身この映画に出会った頃は職場を含め周りに競馬フアンがいなく、我が町の近くには名馬が出て一躍全国的に有名になった地方競馬場も有るのだが・・・なかなかギャンブル色濃厚な空気が漂うそうした場に1人で踏み込んで行く程の勇気はなく・・・・・(^^ゞ いつか周りにその道に詳しいひとが現れたら彼に教えを乞うてからにしようと、気の長い話ではあるがそう決め込んでいた。そうこう思っているうちに・・・・・ 何年も経ってしまい、この映画の記憶もうすれ、競馬に対する興味など殆ど無くなっってしまう今日この頃であった。
 ところが、ようやく・・・最近になって自分の周りに突如、競馬好きな人間が1人2人と現われ、今では競馬は携帯やネットで投票できる事や、いちいちギャンブル色の濃い苦手な空気が漂う場所に、自分が足を運んで馬券を買わずとも、家で簡単にパソコンで購入できるなど・・・色々競馬に関する情報や知識も教わり、さっそく昨年あたりから自分も競馬フアンになり始めた次第である。
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『シービスッケット』は私に競馬を始めるきっかけをもたらした映画である。

ついこの間、競馬フアンの知人 K さんと飲む機会が有り、この道にかけては大先輩の K さんに居酒屋で彼の競馬歴や、色々と競馬に関する体験談を聞かせていただき話は盛り上がった。そう云う時の酒は美味いし、同じ趣味の話は酒の肴にもってこいでもある。
 最近 Kさんは3連単を連続で的中させご機嫌であり、そういう「つわもの」でもある・・・・が・・・・ 損をする話も多い。損をした失敗談もそれはそれで面白い・・・でも予想の楽しみは格別であるということに関しては入門者の私も師匠?の K さんも おなじく同感である。そして話しは弾み 酒がすすむ・・・(^^
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 ところで K さんの競馬哲学ははあくまでギャンブルとしての競馬である。しかもギャンブルというよりも「投資・・・」に近い感覚で競馬に賭けるとの事である。 
K さんにとって馬の走る姿が良いとか、何も知らずに走る馬に感動するとかの感情論は全くない・・・そんなことはどうでもよい事である。(笑) あくまでレースの着順である・・・・・
ギャンブルとして競馬をやる以上、しかしこれは当然過ぎるくらい当然の事である。賭けた馬の着順だけ知って一喜一憂すれば済む事である。そこまで徹底した感覚を持っておられる K さんにはさすが長年やってこられただけのクールな感覚が有り・・・脱帽であるし、今の自分にはあまり持ち合わせないというより・・・全く無い感性でもある 何やらそう云う話を聞くと 自分はやっぱりギャンブル向きではないのかな〜などとつい弱気になってしまう・・・(-_-)

tc1_search_naver_jp[1].jpgでもその日は この『シービスケット』という映画の話をKさんに是非聴いてもらいたい気持ちも有ったので、こう云う話題の流れで映画を見て馬に対する感情論的な話は何やら自分が女々しいような弱々しいような感じもあって 話題を切り出すのにある種の戸惑いを感じた。が、そこは酒の席・・・・どうかなとは思い思い(笑)競馬の師匠?K さんに『シービスケット』の話を切り出してみたら・・・・意外と熱心に聴いてくれて、僕にはそういう感情的な見方はほとんどないけど気持ちは良く分るし、そう云う風に(馬の走る姿に感動たりして・・・)競馬を楽しむのもなかなか面白くていいのではとのこと・・・充分私の競馬の楽しみ方に対しても理解していただき幾分ホッとした(笑)
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結局・・競馬フアンは競馬フアンで皆同じ・・・・楽しみ方は人それぞれではあるが・・・むづかしいことは抜きにして 皆それぞれの競馬を楽しめれば良いのではということで合意・・・・3杯めのコップ酒を注文・・・・(^^ みるみる皿に残る串数も増えてきた

 昨年の菊花賞のレースで勝利し三冠馬となったオルフェーブルが、走り終えた後何やら興奮冷めやらず池添騎手を思わず振り落としてしまう光景が偶然TVカメラに映し出されたとき・・・ついウルルンときてしまったが・・・・同時に何故か私は映画『シービスケット』を思い出してしまった とにかく小柄でしかも気性が荒く多くの調教師からさじを投げられていたシービスケットが 言うことを聞かず彼らをてこずらせる1シーンがふと脳裏に浮び・・・この映画(DVD)を無性に観たくなる衝動にかられた。  再びツタヤまで駆けこんだ次第である。
tc4_search_naver_jp[3].jpg 犬や猫のペットであれ野生動物であれ、調教され訓練された動物であれ、彼らの無垢で本能をさらけ出すしぐさや行動に人間は何故か心動かされ感動し、彼らから多くの事を教わる。 生き物に対する謙虚な気持ちは 人間を幸福に導いてくれるみたいだ・・・。
 映画やDVDは ほとんど観ないしあまり興味がないという K さんには 無理にお勧めするは事できないし、映画の感想は本当に皆めいめい百人十色のところがあるのでなんともいえないところではある・・・(笑)
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ーキャストー

トビー・マグワイア
ジェフ・ブリッジス
クリス・クーパー
エリザベス・バンクス





 


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2011年06月13日

『ブラック・スワン』

img_613457_20260221_0[1].jpg原題: Black Swan
製作国: 米国
日本公開: 2011年5月11日
上映時間: 119分
原案: アンドレス・ハインツ
脚本: マーク・ヘイマン
    アンドレス・ハインツ
    ジョン・J・マクローリン    
撮影: マシュー・リバティック
音楽: クリント・マンセル 

100823_bs_main[1].jpgナタリー・ポートマンが第83回アカデミー賞の最優秀主演女優賞に輝いた話題作。
ナタリー・ポートマン フアンなら必見であり、充二分 彼女の演技と魅力を堪能させてくれる映画に間違いない。そうでない人も、この映画を観て彼女の存在感が心に焼き付けられる作品であると思う。
ニューヨークのバレエ団に所属する「ニナ」(ナタリー・ポートマン)は 「白鳥の湖」のプリマに抜擢されという大役のチャンスを得て、それを演じなければばならない・・・そのプレッシャーに耐えきれず何かとり憑かれたようになってしまう「二ナ」・・・という今回ナタリー・ポートマンの役柄である・・・が 実際その鬼気迫る彼女の演技たるもの・・・・・ナタリー・ポートマン本人は大丈夫・・・・?とさえ疑ってしまうほどの迫力を感じるものであったし、観てるこちらまで彼女のいらだち苦悶が伝わり、つい息苦しくなるシーンも多い。
337733_005[1].jpgまた、主役の内面の葛藤が伝わってくる ダーレン・アロノフスキー監督の巧みなカメラワークと映像を駆使した監督の技量も見事であり映画の見どころでもある。
映画のストーリに関して、「ブラックスワン」のような話は色々な見方や感じ方が出来、特にホラーやスリラー映画的なシーンも多く、それは何を意味するのかとか・・細かいことまで あれこれ詮索すれば、人さまざま、多様な意見も出てきそうではある。しかし、個人的に、そこは素直に見たままを感じたほうがいいというような、感性に訴えるところの大きい映画であるように思えるし、
ひとりのバレリーナのサクセスストーリーに感動すればよいのではないかと思う。

blackswan02[1].jpgホラー映画並の描写もかなり多いが・・・決してその類の映画の印象は受けなかった。うわべだけの描写だけではなく、心の内面深い所を揺さぶられるような文学や宗教的な訴えすら感じさせてくれた。それはなんと云ってもポートマンの演技力が映画の質の向上に大きく貢献していることが要因になっていることは間違いなく、同時にこの映画自体も バレリーナの「表現力」や 「演技力」や 人を惹きつける魅力とは何か?を考えさせてくれるストーリーであり、それを演じた彼女の演技が受賞した事を考えるとなにか因縁めいていて面白いと思う。
BS_00778[1].jpg英語のエンドロールが流れる退屈な時間が、観終えた感情の余韻を程良く冷ませてくれるのによい時間と空間を与えてくれる映画でもあったし、近ごろ珍しく しばらく席を立ちたくない感情が湧いた良い映画である(エンドロール自体もなかなか凝った映像になっていた) 
何か一つの偉業を成し遂げるには 綺麗ごとだけでは済まされない それはどんな世界でも云えることであり映画の「ニナ」にしても、バレエという芸術を成し遂げるには単にお嬢ちゃまのお習いごとの延長では到底済まされず 地獄も観なくては・・・命もかけなくてはならない ・・・・のである。
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何故か私はこの映画観ながら、つい最近TV放映されていた 「2011フィギュアスケート世界選手権」で、世界女王の座に復帰した、安藤美姫や2位のキムヨナが頭に浮かんでしまった・・・・別に深い意味はないけれど 私だけだろうと思うが・・・?(^^)クラッシックバレエ等に到底縁のない日常生活で 唯一少し類似して よく目にする絵柄はフィギュアスケートぐらいだからだと思います・・・・。 (^^ゞ
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<キャスト>
ニナ : ナタリー・ポートマン
トマス : ヴァンサン・カッセル
リリー : ミラ・キュニス
エリカ(ニナの母): バーバラ・ハーシー
ベス : ウィノナ・ライダー
デビット :  ベンジャミン・ミルピエ
ベロニカ : セニア・ソロ
ガリナ : クリスティーナ・アナパウ
 

ーこの映画はこんな人におススメー

* バレリーナを目指す人
* 芸術家を目指している人 
* 芸能界に入りたい人
* ナタリー・ポートマン ファン

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2011年06月12日

『英国王のスピーチ』

o0510075511094163157[1].jpg原題: The King's Speech
製作国: 英国
     オーストラリア
日本公開: 2011年2月26日
上映時間: 111分

監督: トム・フーパー
脚本: デヴィッド・サイドラー
音楽: アレクサンドル・デプラ
撮影: ダニー・コーエン
編集: タリク・アンウォー




imagesCAX9YDLO.jpg『英国王のスピーチ』は第83回アカデミー賞作品賞受賞作品である。
なにかと醜聞が多い英国皇室のやはりスキャンダルまがいの話題をも含めた、アルバート王子(のちのジョージ6世)のお話である。 
それは彼の吃音症(俗に言う「どもり」)に関する話で、とかく国民の前で演説の任務が多い地位にある彼が、吃音症をなおすべく涙ぐましい努力とその克服に至るまでのストーリーである。
題名は演説の内容を連想させるが、映画は演説の内容そのものではない。アルバート王子(コリン・ファース)は自身の吃音症が為、その演説はいつもうまくいかず失態を繰り返し、自信喪失と精神的な不安から、いわば演説恐怖症のような状態に陥てしまう。しかし悩み抜いた彼は、妻エリザベス妃(ヘレナ・ボナム=カーター)によりよきスピーチ矯正の専門家を紹介される。 この治療医(ジェフリー・ラッシュ)が彼にとって最良のパートナーとなる。
es-2[1].jpgそして彼はついにそれを克服し、ジョージ6世として王位に就く事のなった。時は英国のドイツに宣戦布告、第二次世界大戦が始まろうとする時期である・・・・。 布告の日・・・彼ジョージ6世は国民を心から勇気づける名演説を成功させるのであった。
という大まかな内容であり、ストーリーそのものはテーマとしてよくありがちな話で目新しさはなかったが、その本人が国王ジョージ6世であり治療に当たったアドバイザーが資格すら持ってない只の一庶民であった・・・・ という設定が非常に興味が湧くところであり、この映画の魅力でもある。 
そしてそれは、誰もが耳をそばだてたがる英国王室・・・の内情である・・・・映画の面白さのエキスはこうしたところに凝縮されている。つい最近もスキャンダルとまでは言わないが、 英国王室の話題は新聞TV等にて賑わした。とかく世の注目を浴びがちな・・・・王室内面々の映画・・・である。
The%20Kinds%20speech3[1].jpgしかし映画には、努力を重ねて、吃音症と向き合ったジョージ6世自身の克己精神のヒューマンドラマが描かれている。勇敢に戦ったとか 勇断で持って国情を変えたとか そういう歴史を造る話ではなく ごく有りがちな「どもり」を治すという(良い意味での)庶民的なレベルの話である。
ところが、それはかえって庶民感覚を刺激し、多くの国民から愛されてしまうという逆説の意味合いもこの映画には含まれ、そこがテーマであり見どころでもある。同時にこの映画の魅力の大きな要因にもなっている。
生身のジョージ6世が謙虚に自己と向き合い葛藤する姿や生きざまは感動と共感を呼ぶ。そんなくだりも非常に面白く、熱い人情味のどこかをくすぐられ・・・・ 最後の最後までスクリーンに心を奪われてしまう。
e0090208_12525957[1].jpgまたこう云う話はやはり自分も含めて、誰しもが興味をもちそうな話ではないだろうか そこにピッタリと照準が合わされている印象もある。ちなみに主人公のジョージ6世は、現在のチャールズ王子の祖父、この前結婚しTV中継された話題になったウイリアム王子の曾祖父であり・・・・ エリザベス2世現女王のお父上である。

実話も含めたこの映画は英国王室フアンならば必見
今回ワキに回ったが、「シャイン」を始め過去多数の受賞に獲得している大ベテラン俳優ジェフリー・ラッシュや名女優ヘレナ・ボナム=カーターの演技も素晴らしい ヘレナ・ボナム=カーターは去年の「アリス・イン・ワンダーランド」でもやはり女王役(赤の女王・・・^^)で 彼女の素晴らしい演技は・・まだまだ記憶に新しい 同じく今回は主演男優賞に輝いた コリン・ファース含め3人の名優ががっちり取組んだ傑作である。
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<キャスト>
ジョージ6世 :  コリン・ファース
エリザベス妃: ヘレナ・ボナム=カーター
ライオネル・ローグ:  ジェフリー・ラッシュ
エドワード8世: ガイ・ピアース
ジョージ5世: マイケル・ガンボン
メアリー王妃:  クレア・ブルーム
ウィンストン・チャーチル : ティモシー・スポール

ーこの映画はこんな人におススメー

* 英国王室フアン
* 自分のどもりを治そうと 努力している人
*  コリン・ファース フアン

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2011年04月27日

『大統領の理髪師』

images[2] (2).jpg原題: 孝子洞理
製作国: 韓 国
制作年度: 2004年
日本公開: 2005年2月
監督: イム・チャンサン
製作: チェ・ヨンベ
脚本: イム・チャンサン
撮影: チョ・ヨンギュ
音楽: パク・キホン
(上映時間 116分)

<キャスト>
大統領の理髪師(ソン・ハンモ)役: ソン・ガンホ
妻役(キム・ミンジャ)役: ムン・ソリ
従業員(ジンギ)役: リュ・スンス
息子(ソン・ナガン)役: イ・ジェウン
朴正煕大統領(パク・チョンヒ)役: チョ・ヨンジン
大統領警護室長(チャン・ヒョクス)役: ソン・ビョンホ
中央情報部長役(パク・ジョンマン)役: パク・ヨンス


images[8].jpg大統領官邸の町に住む平凡な理髪店の店主が、ひょんな事から大統領お付きの理髪師を任されてしまう。1960年代から1970年代韓国における政治の激変期を舞台にして理髪師の波乱万丈な運命を描いた映画。時期が時期だけに、そこに待ち受けていた現実は彼や家族にとって必ずしもハッピィーな事だけでは済まされなかった・・・。朴正煕大統領の軍事独裁政権下における韓国の暗くて重い時代の話をパロディー化して、庶民の目線で語る、人情味あふれた笑いと涙の感動ドラマ。 ヒトラーなど独裁者や独裁政権等をパロディー化して、反戦・批判する映画や物語は数々有るが、この映画もそのうちの一つである。
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団塊の世代くらいなら、朴正煕政権が日本政府にかかわりを持った事件や当時韓国の政治状況は身近な国だけあって、TV・新聞・雑誌等の報道にて、まだまだ生々しく記憶に残っている人々は多いと思う。 それだけに当時の歴史背景やお国事情が実話も取り入れ詳しく扱われているので、非常に興味深い内容の映画である。しかもその独裁政権に対するブラックユーモアをも用いた質の高いパロディーは強烈に観る者の心に突き刺さる、非人間的な独裁権力を強烈な風刺でもって笑い飛ばす痛快さは洋の東西問わずたまらない。観ていると拍手すらしたくなる・・・・。
T0002825[1].jpgまた、この映画は笑うにも笑えず泣くにも泣けない独裁権力におびえる庶民感情も、細やかに描かれている。そのコミカルな人情味、史実も含めた現実味の有る映像、ブラックユーモアも含めたパロディー、これら要素のバランスが絶妙であり、そこに監督の映画に対する熱意や技量が伝わり素晴らしく感じる、この映画の魅力でもある。

そしてその事は、なんと云っても理髪師ソン・ハンモ役を演じたソン・ガンホ、他その家族ムン・ソリ(妻)等々ベテラン俳優陣の熱演や演技力に支えられていることは確かである。 ソン・ガンホがまじめに演じれば演じるほど、何かおかしさがこみあげてくる。それがまた良い味になっていて不思議な感じでもある。一般の庶民がくそ真面目にマルクス病という下痢を恐れる大騒動・・・これも実によかった。
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 しかし、この病が平和だった孝子洞理髪店を悲劇のどん底に陥れてしまう原因となる・・・・・・ところが、最後は(一時はクソまみれになった)竜?の目を削った粉を煎じ、その薬のおかげで息子ソン・ナガンはハッピーエンドで救われる・・・・微妙なパロディーの揶揄は最後の最後まで浸透している。当時の韓国がいかに暗い時代であったかの暗示でもある。(息子役イ・ジェウン君の非凡な名演技もまた泣かせてくれる・・・・。)

韓国にこの映画で笑い飛ばさずにはいられないくらいの政治や権力行使が実際有ったのは、まだまだこの間の事である。他に民主化運動や南北の緊張等を扱った映画が色々ある中、それをパロディー、ブラックユーモアという角度でとらえ、その方法でもって批判するというユニークな発想の映画である。と同時にいい映画でもある。おかしく・・面白い映画ある。

ーこの映画(DVD)はこんな人におススメー

* 韓国ドラマフアン
* ソン・ガンホ フアン
* 朴軍事政権下の韓国を研究している人


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2011年04月15日

ビリー・ボブ・ソーントン『スリング・ブレイド』(原題:Sling Blade) (1996年・米 )

950222_1[1].jpg制作国 アメリカ
日本公開 1997年12月
監督 ビリー・ボブ・ソーントン
製作総指揮 ラリー・メイストリッチ
製作 ブランドン・ロッサー、デヴィッド・L・ブシェル
脚本 ビリー・ボブ・ソーントン
音楽 ダニエル・ラノワ
(上映時間 135分)


img722_0926[1].jpg<キャスト>
ビリー・ボブ・ソーントン : カール
ルーカス・ブラック : フランク
ナタリー・キャナディ : リンダ
ドワイト・ヨアカム : ドイル
J・T・ウォルシュ : チャールズ

sling-blade[1].jpg少し古いが この映画は ビリー・ボブ・ソーントンが監督・脚本・主演を兼ね、アカデミー脚色賞に輝いた作品であり、俳優ビリー・ボブ・ソーントン フアンならば必見の傑作である。 
ベテラン俳優ビリー・ボブ・ソーントンの巧みな演技はまさにいぶし銀の渋い光がキラリと光り感動を呼ぶ。 しかも本人自身の監督・脚本で内容も実に見応えがあり、奥深さをも感じさせてくれる映画である。

知的障害を持つ殺人犯カール(ソーントン)と父親を亡くし孤独な少年フランクとの交流、そしてフランク(子役:ルーカス・ブラック)に心を開き 彼に対するカールの言葉、やメッセージ、など 会話の内容自体は簡素な言葉のやり取りではあるが・・・・ 実に味わい深いセリフが語られ 印象的であり、心洗われる。

また 映像・ストーリーとも 全編通して淡々とした雰囲気で表現されており、その無駄のない表現方法が或る意味、ストレートに言い分がこちらに伝わってくる要素にもなっているし、分りやすく説得力のある映画内容である。余分な描写が少ないだけに捉え方は観る人により色々ではあると思うが・・・・・・ 私には少なくともそう受け取れた。sling_blade[1].jpg
同時にこの映画は、サスペンス要素も大きくとりいれられて 最後まで観るものの心を離さないように作られてられてもいるので非常に面白い。そこはさすがに映画人が制作した映画であるという感じもする。
しかしうわべだけ観てしまうと、よくありがちな凶悪な精神異常殺人犯の単なるサスペンス映画に、「必殺!」が加わった娯楽映画の印象で終えてしまいそうでもあるが、ソーントンがそんな娯楽映画作るために時間をかけたのでは無いであろうと思える。

残忍に殺人を犯す狂気の沙汰の映画ではあるにもかかわらず・・・ところが何故か、この映画には温かさを感じてしまう・・・・・温かく穏やかな血が通っている映画の印象が強い。
不思議といえばそうかもい知れない。それがまたトーンソン流であり、彼風の雰囲気であり演技力のなせる不思議な魅力でもあるし、映画全体に彼の個性そのものが醸し出されているようにも思える。 役者、監督、脚本家 、ミュージシャン、と多才なビリー・ボブ・ソーントンの魅力を感じ彼が怪優であるといわれる所以はこの映画を見れば十二分に理解でき確信できる。
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「デッドマン」でソーントンを起用した監督のジム・ジャームッシュがカメオ出演していたり人気カントリー・ミュージシャンのドワイト・ヨーカム(ロズウェル)が主要な悪役?で出てり、おっさんアマチュア・バンド仲間らが練習時に、作詞における心情や詩そのものついて酔っぱらいながら激論するシーンや、浮かれて唯うるさいだけ? のバンド練習のシーンが面白く描かれているあたり、ミュージシャン ビリー・ボブ・ソーントンならではの演出である カントリー音楽好きにも楽しめるように配慮してある・・・  
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f0134963_22551933[1].jpgーこの映画(DVD)はこんな人におススメー

 裁判員制度に感心が強い人
 法律の勉強している人
 ビリー・ボブ・ソーントン フアンの人
 ジム・ジャームッシュ映画フアンの人
 カントリーミュージックフアンの人
 

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DVD・CD

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2011年04月12日

クリスティーナ・アギレラ主演の『バーレスク』(原題: Burlesque)

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製作国: アメリカ 
日本公開: 2010年12月18日
上映時間: 119分
監督: スティーヴ・アンティン
製作総指揮: ダナ・ベルカストロ
ステイシー・クレイマー    
グレン・S・ゲイナー
製作: ドナルド・デ・ライン
脚本: スティーヴ・アンティン
音楽: クリストフ・ベック

2692_384681069[1].jpgショービジネス界の歌手を夢見るヒロイン「アリ」(クリスティーナ・アギレラ)がロサンゼルスのクラブ「バーレスク」にて才能を開花させ、成功するまでのサクセス・ストーリー。

ストーリー展開に関してははこれといって目新しさはないが、その分クリスティーナ・アギレラ=アリの歌と踊りはフアンのみならず、アギレラに関して無知な私のようなオジンでも、充分に満足出来るように演出されていて堪能できる映画だと思う。
bspl192297_006[1].jpg彼女の臨場感あふれる歌と踊りに圧倒され、シネコンの場内がふと実際のクラブ「バーレスク」にでもいるかのごとく錯覚すら起きてしまう。(勿論現地のそういう場所には実際行ったこともないが・・・雰囲気だけでも少しは味わえたかも・・^^) そう云う素晴らしい映画であり、彼女の恐ろしいほどの歌唱力とダンスパワーを見たり聴いたりするだけでもフアンのみならず、洋楽フアンならば、誰が観ても納得のいくいい映画だと思う。d0152549_21534193[1].jpg

クラブ「バーレスク」の再生を目指す女性経営者「テス」役には、過去にアカデミー賞、グラミー賞、エミー賞、ゴールデングローブ賞を受賞しているショービジネス界の重鎮、「シェール」が演じ、彼女の歌も聞く事が出来て、アギレラとの豪華共演はこの映画の見どころであり、聞きどころでもある。
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1972年のミュージカル映画ライザ・ミネリの「キャバレー」を彷彿させられるが、内容や歴史背景も全く違うのであまり比べられないし、シネコンの設備 音響効果 など30年以上も昔の映画館と比べれば、同じミュージカル映画でも当時の物とはもう別物である。優劣は問えないと思う。

ー この映画(DVD)を見て貰いたいおススメの人 ー 

クリスティーナ・アギレラ フアン
   R&B ミュージックフアン
   シネコンに1000円で入場できる年齢のご夫婦
   少し元気のない定年ま近いお父さん


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CD
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2010年11月23日

「3時10分、決断のとき」(2007年・米)2009年8月日本公開

mov0912071653003-p1[1].jpg西部の悪名高き強盗団を率いるボス 「ベン・ウェイド」(ラッセル・クロウ)と囚えられた彼を刑務所行きの汽車に乗せるため駅まで護送しようとする 牧場主「ダン・エヴァンス」(クリスチャン・ベール)が 男のプライド 意地 野心 欲望・・・・全てを賭けて本望を貫こうとする 久々の本格的アメリカ西部劇 そしてこの映画は1957年に公開された『決断の3時10分』のリメイク版でもある
西部開拓事業に凄腕のガンマン、強盗団、賞金稼ぎ、保安官、売春宿、一攫千金・・・etc. 西部劇の醍醐味である道具立ては全て揃えられている 西部劇フアンにはたまらない映画である 
プライドや腕っぷしだけでは生き残れない 緻密な計算とカンに裏付けられた行動を取らないと裏切りは日常茶飯事である西部開拓の土地・・・
07071702[1].jpgそんななか元南北戦争にて北軍に従軍し片足を失くして退役たダンは 貧困ながらも細々と牧場を経営していた ところが囚われた強盗団のボスを護送中最後までプライドを捨てず自分の生きざまを息子に伝えようとする彼は・・・・強盗団と命を賭けた銃撃戦に挑む事になる 
彼は賞金の為ではない自分自身の正義の為に・・・その行動はいつの日か 息子のプライドにもなると信じる 
imagesCAXV2E7E.jpg父親としては最高の精神的遺産を残してやりたいと願う高い次元の精神性は 奪った金のみが正義であるとの信念を曲げず生きてきた強盗団のボス、冷血な腕利きガンマンでもあるベンの心を動かす・・ 
西部の男が男の誇りに対して示した大きな思いやりである・・この辺りは 男に生まれたからには 思わずホロリほろりと涙せずはいられない・・ここで涙しないのは「男」ではない
925dc88e39f5bd1f62f3fc323a38290f[1].jpg
こんな西部劇本来のテーマ? 西部に男の誇りを賭けて生きた男たちのストーリーが 西部劇ならではのアクションや巧みなガン捌き 逃走 追いかけ等々共に繰り広げられ充分その醍醐味が味わえ満足出来る
役者もラッセル・クロウ、クリスチャン・ベール、ベン・フォスターベン・フォスター等 申し分なく男気を演じ切れる豪華キャスト
imagesCAFH7834.jpg『許されざる者』以降で最高の西部劇映画とも云われていることは充分納得できる
草食系の男子が溢れてしまっている世の中で 純肉食系の貴重な男の話であり
熱く男が描かれている作品でもある

ラッセル・クロウの早打ちガン捌き・・は見もの(^^)


ー監督ー
ジェームズ・マンゴールド
ー製作総指揮ー
スチュアート・ベサー
ライヤン・カヴァナー
リンウッド・スピンクス
ー脚本ー
ハルステッド・ウェルズ
マイケル・ブラント
デレク・ハース
ー音楽ー
マルコ・ベルトラミ
ー出演者ー
ラッセル・クロウ
クリスチャン・ベール
ローガン・ラーマン
ベン・フォスター
ピーター・フォンダ



  
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2010年08月28日

「愛を読むひと」(2009年・米/独)2009年6月 日本公開 上映時間 : 124分 

b0175721_1254669[1].jpg原作はベルンハルト・シュリンクのベストセラー「朗読者」で 名匠スティーヴン・ダルドリーによって映画化された作品 

『タイタニック』のケイト・ウィンスレット 数多くの受賞およびノミネート歴を持ち 多彩な演技力で定高い実力派俳優レイフ・ファインズ等 ベテラン俳優らの演技は見ものである

15歳のマイケル・バーグは21歳年上のハンナ・シュミッツ(ケイト・ウィンスレット)に恋をする ハンナも若いくて成熟したマイケルの魅力にひかれ 二人は激しく求めあう恋仲になる・・1958年ドイツでの事 やがて年上のハンナはマイケルの前から突如姿を消したe984a38fc7ec45c7dc6ca84968facc45[1].jpg

愛の形としてマイケルが彼女に残したことは 文盲である彼女に本を読み聞かせる事であった 彼はハンナに云われるがままにさまざまな文学作品を読んで聞かせた・・・彼が本をハンナに読み聞かせる時間が愛しあう二人に与えられたまさに充実した時間であった・・・・

全く消息を絶ったハンナに マイケルが再び出会った場所は8年の後 法学生になった彼が法学のゼミで裁判を傍聴する為出席した 裁判傍聴席だった 
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男が女に 本を読み聞かせると云う行為が愛のかけ橋になるストーリーのユニークさにまず心惹かれる 本を読んでもらうことは母や祖母等にそうしてもらった記憶を辿れば いかに愛情が伝わる行為なのかは誰しもが心あたり有ると思う 本を朗読する行為や聞き入る事の素晴らしさと深みをこの映画によって再認識させられる
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しかし彼女の文盲であるという事実は二人の恋愛と彼女の裁判や人生にも多大な影響を与る事になり 結果的に物語は悲恋に終わる いかにもやるせない悲しい結末である 

そんな女の悲しい半生を ケイト・ウィンスレット 彼女に献身的な愛をささげる男をレイフ・ファインズらが見事に演じきっている

彼マイケルの朗読を彼女ハンナが必死に聞き入る姿はいつまでも心にのこる 特に獄中での録音カセットを聴くシーンは感動させられた 

あのカセットレコーダーが良かった・・・テープというのはいかにも愛情の宿りそうな小道具である もう今では殆ど使われてない・・がreader_large[1].jpg

スタッフ

監督: スティーヴン・ダルドリー
製作: アンソニー・ミンゲラ
   シドニー・ポラック
   ドナ・ジグリオッティ
   レッドモンド・モリス
製作総指揮: ボブ・ワインスタイン
       ハーヴェイ・ワインスタイン
原作: ベルンハルト・シュリンク 『朗読者』(新潮社刊)
脚本: デヴィッド・ヘア
編集: クレア・シンプソン
音楽: ニコ・ムーリー

キャスト

ケイト・ウィンスレット
レイフ・ファインズ
デヴィッド・クロス
レナ・オリン
アレクサンドラ・マリア・ララ
ブルーノ・ガンツ


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2010年08月14日

「私の中のあなた」(2009年・米)2009年10月日本公開

31037[1].jpg アメリカの人気作家ジョディ・ピコーの同名小説を映画化した作品
監督は「きみに読む物語」ニック・カサヴェテス

白血病である姉のドナーとなるべく 妹アナ(アビゲイル・ブレスリン)は遺伝子操作で生まれてきた子であった その彼女が姉への臓器提供を断固に拒みなんと・・・訴訟を起こすのであった 両親と法廷で争う覚悟だと云う・・そして 彼女は誰の助けも借りず 独り弁護士事務所に駆け込む 

まだあどけなさすら残す11歳の少女アナが けなげにその事情を語るシーンにまずは心打たれるのだが・・・昔に比べて法律や訴訟の意識が高まったと云えども・・我が日本市民にとってこの感覚は・・まだまだ ついていけない面が有ると同時に(フィクションとはいえ)さすが法治先進国家・・?米国本来の姿をまざまざ感じさせられるシーンでもあった
my_sister_s_keeper16[1].jpg話はこのあと 長女を死なせまいとする母サラ(キャメロン・ディアス)と 11歳の次女アナとの法廷での争いが始まる

愛する家族のためなら犠牲を強いるのは当然であり まずは姉ケイトの延命を優先であると主張する母と 過去に治療のため犠牲を強いられてきた事を盾に今後の臓器提供も拒むと云う少女アナとの法廷闘争である・・・
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しかし アナの臓器提供を拒むという理由には もう一つ姉妹との間に密約されていた大きな真実が隠されていた そのことが彼女の証言により明らかになり・・・この真実こそ 映画の核となるテーマであり 作者の最も云いたかった事であろうと思う それは親子兄弟姉妹と云う情愛関係を超えたところの若干11歳の少女アナが 姉に捧げた人間レベルに根付いた深い愛情だった
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この映画はおおいに泣けるシーンも多いが 哲学 宗教 現代医療の問題 家族 介護の問題等々他にもさまざまなテーマが ぎっしり詰め込まれており それが バランス良く物語に溶け込んでいるので その辺は非常に面白く興味深いストーリーの映画でもある また観る人の人生体験や人生観 宗教観・・・等により 観る観点の違いもさまざまであり 色々感想等も別れるところであろう その分 観た後の議論もあれやこれやと湧きそうである まさに生きるヒントを貰える素晴らしい映画であると思う
wna_sb2_large[1].jpg 癌で余命がどれだけとか お決まりの動物愛護ストーリ 押しつけがましい人情劇 等々・・巧みに涙腺スポットにスイッチが入るようにしか工夫されてない お決まりパターンのお涙頂戴映画やTV番組が多い中・・・ この映画に心揺さぶられて出る涙は 心の底に眠っている何かに触れて・・湧き出る熱い涙であるoriginal_large[1].jpg

[スタッフ]

監督・脚本: ニック・カサヴェテス
製作: マーク・ジョンソン / チャック・パチェコ
原作: ジョディ・ピコー
撮影: キャレブ・デシャネル
編集: アラン・ハイム / ジム・フリン
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[キャスト]

キャメロン・ディアス
アビゲイル・ブレスリン  
アレック・ボールドウィン
ジェイソン・パトリック
ソフィア・ヴァジリーヴァ
トーマス・デッカー
ジョーン・キューザック
エヴァン・エリングソン
デヴィッド・ソーントン










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2010年06月27日

「アリス・イン・ワンダーランド」(2010年・米)2010年4月公開

b0052436_23251060[1].jpg『チャーリーとチョコレート工場』など 多くの傑作で知られる 異才ティム・バートンが名コンビのジョニー・デップ(今回7度目)と組み制作されたファンタジー映画である またルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」のヒロイン「アリス」のその後を描いたストーリー ティム・バートン監督の特有の摩訶不思議な世界が3D映像で存分に楽しめる映画

02[1].jpg「不思議の国のアリス」フアンや「ティム・バートン」フアンにとっては監督のイマジネーションあふれる映像美を充分堪能できるが ストーリー自体が原作「不思議の国のアリス」の続きという設定のため(不思議の国での冒険から13年後)アリスの名は知っているが原作を読んでない人にとっては ストーリーの面白さは 殆ど伝わらないのが難点である
new_sub[1].jpgただ 例のごとくティム・バートンのファンタジー溢れる映像美の魅力に3Dでじっくり浸れることはでき それだけでもフアンにとっては満足できるのではなかろうか

AliceInWonderland_02-14209[1].jpgルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」原作は 一応は子供の童話として世に知られてはいるが パロディ・風刺・ナンセンス・作者に関わる内輪のジョーク等が話の中に暗に含ませてあり 子供たちのみならず大人たちからも愛好された書物である また少女の見た夢の話ではあるものの面白い反面悪夢であり少し怖い話でもある

34909[1].jpgどちらかと云えば今回のティム・バートンの作品も むしろ悪夢の話として捉えられていることが映像から伝わり そのあたり原作の雰囲気が非常に計算され緻密に作られていることに感動出来る そう云う意味で映画全体に漂う少し不気味感 話の違和感 特有の暗さ・・がよく表現されていて素晴らしい出来であり ティム・バートン監督が長年温めてきただけの映画である事は納得できる 
特に不思議なキャラクター達の不思議さ?なんと云ってもヘレナ・ボナム演じる「赤の女王」が一番である あれ以上の「赤の女王」はもう映画史上に現れないと言っても過言ではないのではなかろうか・・
AliceInWonderland_000-09d75[1].jpgジョニー・デップの「いかれ帽子屋」も良かったが 夢の中のキャラ感があまりなく 現実味が有り過ぎて雰囲気は イマイチである「ジョニー・デップ」フアンならそれはそれで良い事だとは思うが 少し人間味の有り過ぎな「いかれ帽子屋」になっている
其の他 芋虫 白うさぎ チェシャ猫 ジャバウォック 三月うさぎ トウィードルダムとトウィードルディー・・・・などなどアリスお馴染みキャラクター どれをとっても 最高の出来のように思えたが すべては CG モーションキャプチャ等 最新映像技術駆使の賜物なのであろう むろんリアルな役者の演技も最大限に醸し出されていてその辺のバランスもこの映画の魅力である
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今回19歳の「アリス」に扮したのはオーストラリア出身の新進女優ミア・ワシコウスカ 彼女の熱演も見ものである


スタッフ

監督: ティム・バートン
原作: ルイス・キャロル
脚本: リンダ・ウールヴァートン
音楽: ダニー・エルフマン

キャスト

アリス・キングスレー:ミア・ワシコウスカ
いかれ帽子屋(マッドハッター):ジョニー・デップ
赤の女王:ヘレナ・ボナム=カーター
白の女王:アン・ハサウェイ
芋虫(アブソレム):アラン・リックマン
白うさぎ:マイケル・シーン
チェシャ猫:スティーヴン・フライ
ジャバウォック:クリストファー・リー
三月うさぎ:ポール・ホワイトハウス
ヤマネ:バーバラ・ウィンザー
トウィードルダムとトウィードルディー:マット・ルーカス
ベイヤード:ティモシー・スポール
ドードー鳥:マイケル・ガフ


    
posted by はなゴロー at 17:52| Comment(0) | TrackBack(0) | ア 行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする